今やインターネットへのアクセスは教育において不可欠ですが、遠隔地に住む生徒や教師にとって、接続は非常に限られています。Starlinkは何千人もの生徒に高速インターネット接続を提供し、こうした地域に住む生徒に新たな可能性をもたらしました。

ニューメキシコ州のナバホ・ネイションのオホ・エンシーノ・プリスクールではStarlinkを導入したことで、教師が学習教材にアクセスし、自宅から生徒にバーチャルレッスンを行い、さらに教室で生徒にオンライン学習ツールを提供できるようになりました。これまで教師は校内に1台しかないコンピューターでバーチャルレッスンをストリーミングしなければならず苦労していました。それが今ではStarlinkを使用して12台以上のデバイスに同時接続し、ストリーミングやファイルのアップロードとダウンロードを行い、学習ポータルを使用することが可能になりました。

オレゴン州ミストの農村地域にあるコミュニティでは、Starlinkのおかげでミスト小学校の生徒が貴重なオンライン教育ツールを利用できるようになりました。また、教師は、低速で信頼性の低いこれまでの接続環境では動作しなかった教育ツールを利用できるようになりました。バーノニア学区では高速接続の確保をしようと何度も試みていたものの、専用接続を提供するには遠隔地の何マイルもの道路への配線が必要であり高額だったため、実現に至っていませんでした。Starlinkを導入したことで、このような遠隔地で高速かつ低遅延のインターネットを利用できるようになり、ミストにおける教育環境に大きな変化がもたらされました。

バーノニア学区の教育長であるAaron Miller氏は次のように述べています。「これまで当校では、2〜3台だけのコンピューターステーションでさえ通信速度が遅く、非効率的でした。高速インターネットが利用可能になった今では、36人の生徒全員が同時に、効果的にインターネット接続を利用できるようになりました。教師と生徒の双方にとって、授業の概念を変えるような出来事でした」

教室でのインターネットアクセスはもちろん重要ですが、生徒がリサーチを行い、課題をこなし、オンライン授業に出席するためには、自宅でも接続できる必要があります。しかし現状では、子どもや若者の3分の2は自宅でインターネットにアクセスできていません。このため、オホ・エンシーノ・プリスクールでStarlinkが大きな成功を収めた後、キューバ独立学区は、300人以上の生徒の自宅向けにStarlinkを購入することを決定しました。それらの家のほとんどが、携帯電話サービスを利用できないナバホ・ネイション保護区にあります。教師や生徒から寄せられたフィードバックから、Starlinkがオホ・エンシーノのコミュニティにどれだけの影響を与えたかは明らかです。

「Starlinkサービスを利用する生徒からは、自宅から中断なく完全なバーチャルクラスに出席できるようになり、かつてないほどの速度を実感しているという声があがっています。さらに、一部の家庭では、複数の生徒が同時にオンライン接続を利用していますが、これはStarlinkの導入前は不可能でした」

チェロキー族もまた、Starlinkを利用してオクラホマ州の遠隔地に住む部族の人々を結びつけています。チェロキー・ネイションのChuck Hoskin, Jr.首長は、教育を促進し、コミュニティを成功に導く上でどれだけ接続環境が重要であるかを強調しました。

「チェロキー族の子どもたちをはじめとするすべての子どもたちは、育った場所が原因となり、オンラインで教育を受けたり、仕事を得たりするなどの基本的な権利において不利な立場に置かれるべきではありません」